島津亜矢 ベストシングル特撰集

島津亜矢( 島津亞矢 ) 島津亜矢 ベストシングル特撰集歌詞
1.富士

作詞:田久保真見
作曲:岡千秋

樹齢百年 そびえる幹も
ちいさな芽から はじまった
裸一貫 何にもなけりゃ
何でもできるよ ねえあんた
遥かに見える 富士山を
てのひらに乗せて 春を待つ

月の満ち欠け 流れる星も
大きな天の 懐(ふところ)で
夢に一筋 こうだと決めりゃ
何とかなるさと 腹くくれ
遥かに見える 富士山を
てのひらで掴み 夏をゆく

ひとみ凝らして 見えないものは
ひとみを閉じて 胸に訊く
男一匹 勝負の時は
私の命も さあ賭けろ
遥かに見える 富士山に
てのひらを伸ばし 冬を越す


2.愛染かつらをもう一度

作詞:星野哲郎
作曲:新井利昌

花と嵐の 青春を
涙と共に 生きるとき
父さんあなたの 主題歌だった
古い艶歌が わかります
いつかいっしょに 唄いましょうね
愛染かつらを もう一度

灯りさざめく 東京の
日暮れは夢の 吹き溜まり
父さん私は あなたの娘
負けはしないと 唇を
噛めば心に 聞こえてきます
愛染かつらの あの歌が

真実(まこと)つくした男道
破れたけれど 悔いはない
俺にはかわいい おまえがいると
酔えば口癖 お父さん
どうぞ元気で 唄ってほしい
愛染かつらを いつまでも


3.桃色鴉

作詞:星野哲郎
作曲:村沢良介

二度や三度の 桃色話
あってよさそな 年頃を
男嫌いで 通したけれど
惚れました 惚れました
流れ流れて やっと見つけた
ああ… あんたが命

色も盛りの 桃色桜
安く散るのは まっぴらと
粋に構えて 生きてたけれど
落ちました 落ちました
好きと言わずに 好きと言わせる
ああ… あんたの胸に

旅が塒の 桃色鴉
夢を持たなきゃ 渡れない
殺し文句も 呉れないけれど
惚れました 惚れました
女心の 底の底まで
ああ… あんたが命


4.人生二勝一敗

作詞:阿多豊一
作曲:市川昭介

人間やってりゃ 何事も
負けるか勝つかの 大勝負
三度勝負を 挑んだら
勝ち・負け・勝ちと いきたいね
人生二勝一敗さ
いっぺん泣くのも いいだろう

三つも勝ったら 気味悪い
三つも負けたら 情けない
恋を実らす 筋道も
○・×・○が 面白い
愛情二勝一敗で
じらされ結んだ 恋絆

出世という名の 階段は
トントン拍子にゃ 昇れない
調子出たなと 思う時
トン・トン・ストンと くるもんだ
人生二勝一敗で
明日に希望を 残そうよ


5.愛・たそがれ

作詞:荒木とよひさ
作曲:幸耕平

悲しみが この都会を濡らしても
時はあしたの 用意を始めてる
生きてきた 長さより 輝けば
過去を旅した それが人生

※あゝ 黄昏が綺麗
悲しくなるほど 心を染めて
あゝ 愛されて綺麗
いまが一番 美しいから※

追憶に たたずみふりむけば
若きあの日の 時代がそこにある
恋をして 別れても 燃えたなら
夢に残した それも小説

あゝ 黄昏が綺麗
切なくなるほど 心は自由
あゝ 愛されて綺麗
いまが一番 美しいから

(※くり返し)


6.彼岸雪

作詞:寺井泰二郎
作曲:都志見隆

うなじの後れ毛直す手に
冷んやり一筋春の雪
七年前にはこの駅で
彼岸近くの別離唄(わかれうた)
あのときあなたにすがって泣けば
違った私がいるのでしょうか
思い出ちらちら雪が降る
ああ雪が降る

あなたは大人になれないで
私はあなたがみえなくて
傷つけあっての毎日に
出した答えが故郷へ
駅舎(えき)のホテルのロビーの窓で
過ぎ去る列車を見送りました
悲しみ残して雪が降る
ああ雪が降る

浅黄(あさぎ)の袖を着た午後に
忘れた痛みがよみがえる
いまさらこの都会(まち)この駅で
あなた感じた雪の花
ひとりで生きるわ哀しくはない
決めた女の強がりですと
思いを隠して雪が降る
ああ雪が降る


7.相生~ふたりの絆はほどけない~

作詞:たかたかし
作曲:水森英夫

おれに命を くれという
そんなあなたの 情けに泣ける
濡らすなら
あゝ濡れてゆく 相生しぐれ
傘は一つで いいですね
夢をかさねて あなたと生きる

結ぶふたりの この縁(きずな)
なんで切れましょ 解(ほど)けはしない
濡らすなら
あゝ濡れてゆく 相生しぐれ
拾う涙に くじけたら
あなた叱って この手を引いて

つよく生きるわ 生きてこそ
明日がふたりに しあわせ運ぶ
濡らすなら
あゝ濡れてゆく 相生しぐれ
泣く日笑う日 どこまでも
愛がみちづれ あなたと生きる


8.帰らんちゃよか

作詞:関島秀樹
作曲:関島秀樹

そらぁときどきゃ 俺たちも
淋しか夜ば過ごすこつも あるばってん
二人きりの 暮らしも長うなって
これがあたりまえのごつ 思うよ
どこかの誰かれが 結婚したとか
かわいか孫のできたて聞くとも
もう慣れた
ぜいたくば言うたら きりんなか
元気でおるだけ 幸せと思わんなら
それでどうかい うまくいきよっとかい
自分のやりたかこつば
少しはしよっとかい
心配せんでよか 心配せんでよか
けっこう二人で
けんかばしながら暮らしとるけん
帰らんちゃよか 帰らんちゃよか
母ちゃんもおまえのこつは
わかっとるけん

そらぁときどきゃ 帰ってきたり
ちょこちょこ電話ばかけてくるとは
うれしかよ
それにしたって 近頃やさしゅなったね
なんか弱気になっとっとじゃ なかつかい
田舎があるけん だめなら戻るけん
逃げ道にしとるだけなら 悲しかよ
親のためとか 年のせいとか
そぎゃんこつば 言訳にすんなよ
それでどうかい 都会は楽しかかい
今頃後悔しとっとじゃ なかっかい
心配せんでよか 心配せんでよか
父ちゃんたちゃ
二人でなんとか暮らしてゆけるけん
帰らんちゃよか 帰らんちゃよか
今度みかんばいっぱい 送るけん

心配せんでよか 心配せんでよか
親のために おまえの生き方かえんでよか
どうせおれたちゃ 先に逝くとやけん
おまえの思うたとおりに 生きたらよか


9.演歌桜

作詞:新本創子
作曲:三島大輔

生まれ火の国 あとにして
たどる炎の 歌の道
親のこころを 胸に抱き
越える苦労の 幾山河(いくやまかわ)よ
演歌一節 アンアアンアンアン きかせます

雨は降る降る 陣羽は濡れる
越すに越されぬ 田原坂

海は不知火 燃える波
夢をゆさぶる 阿蘇の山
花も嵐も くぐりぬけ
恋のつらさは この身の艶(つや)に
歌は真実(まこと)の アンアアンアンアン 亜矢節さ

肥後のもっこす ご贔屓(ひいき)に
声も千両の 晴れ舞台
人の情けを ふところに
音頭とる手に 桜も咲いて
演歌一筋 アンアアンアンアン たのみます


10.奥尻はいま

作詞:星野哲郎
作曲:弦哲也

辛い季節を くぐり抜け
たくましくよみがえる ふるさと
ぐるりと海に 囲まれた
島は一つの 宝石(たま)となり
光を放つよ 北日本海
どこかがちがう 何かがちがう
この奥尻の 輝きを
ぜひみなさんに 見て欲しい
島中みんなで 呼んでます
島中みんなで お待ちしています

人の情に 励まされ
美しくよみがえる ふるさと
ぐるりと海に 囲まれた
島は一羽の 鳥となり
未来へとび立つ 北日本海
どこかがちがう 昔とちがう
この奥尻の はばたきを
ぜひみなさんに 聴いて欲しい
島中みんなで 呼んでます
島中みんなで お待ちしています
島中みんなで 島中みんなで


11.海鳴りの詩

作詞:星野哲郎
作曲:船村徹

五体に刻んだ 赤銅色(しゃくどういろ)の
シワが男の 五線紙だ
明るい娘に 育てたことが
冥土の母ちゃんへ でかい土産だと
笑う親父(とうちゃん)の 髭から背中から
海鳴りの詩が 聞こえてくる
ヤンサエー ヤンサエー

酒断(さけだ)ちしてまで 口説いた女
死んだあとまで 恋女房
世間の女が カボチャに見えて
ヤモメを通したね 男盛りをよ
いばる親父(とうちゃん)の 胸から腕(かいな)から
海鳴りの詩が 聞こえてくる
ヤンサエー ヤンサエー

母親知らずに 嫁いだ娘
無事に女房を してるやら
初孫祝って 酒のむまでは
倒れちゃなるまいと 波に揺れながら
力む親父(とうちゃん)の 舟から帆綱から
海鳴りの詩が 聞こえてくる
ヤンサエー ヤンサエー ヤンサエー


12.海で一生終わりたかった

作詞:星野哲郎
作曲:船村徹

甘い恋など まっぴらごめん
親のない子の 見る夢は
小さな貨物(カーゴ)に 乗り組んで
港々で 恋をして
海で一生 終わりたかった

五体(からだ)こわして 船から降りて
陸(おか)にあがった かっぱだよ
海原とおく 眺めては
無念残念 くやし泣き
海で一生 終わりたかった

海は海でも ネオンの海は
俺にゃちっとも なじめない
海には母が いるという
おとぎ噺を 追いかけて
海で一生 終わりたかった


13.道南夫婦船

作詞:星野哲郎
作曲:新井利昌

親に貰った この血の中を
熱く流れる 命潮
元へ辿れば 父と母
いつも元気で いて欲しい
熱い祈りを 波に浮かべて
仰ぐ心の アヨイショ 駒ヶ岳

荒れる海辺に 縋って生きる
北の漁師は 波の花
群れる鴎も 仲間衆
こぼれ秋刀魚を 分けながら
地球岬を 右に眺めて
今日もあんたと アヨイショ 網を刺す

浜の女房と 呼ばれるからにゃ
雪も氷も 恐れぬが
浮気されたら わしの恥
二つ合わせて 一になる
愛の人生 海に咲かせる
夫婦船だよ アヨイショ ほまれ船


14.大器晩成

作詞:星野哲郎
作曲:原譲二

枝を張るのは まだ早い
いまはしっかり 根をのばせ
大器晩成 あしたにかける
夢と希望の 大空を
雲が流れる 悠々と

まぐれ当たりも あるけれど
それを狙えば 遠まわり
大器晩成 地道(じみち)な努力
ものをいう日が くるまでは
牛の歩みを くりかえせ

笑うときには 豪快に
嘘も真実(まこと)の 一里塚
大器晩成 ただまっしぐら
若く凛々(りり)しい 足跡を
刻みつけよう この大地(だいち)


15.流れて津軽

作詞:松井由利夫
作曲:チコ早苗

よされよされと しばれて積もる
雪はおんなの 恨み花
三味は抱いても 情けは抱けぬ
みれん深浦 鯵ヶ沢
よされ よされと… 流れて津軽

よされよされと 吹雪いて見えぬ
三味をたよりの くどき唄
雪の向こうに かくれた春を
せめて手さぐり 五所川原
よされ よされと… 流れて津軽

よされ よされと… 流れて津軽


16.感謝状~母へのメッセージ~